●woodblue
東北は秋田在住の27歳。
日本海を見渡す豪雪地方で育った彼は、10代の頃、ヒップホップ、ジャズ、ハウス、テクノ、R&B、ダンスクラシック、ソウル、パンクなどクールさと黒さをキーワードに様々な音楽を聴き漁り、基礎的な音楽的素養を養う。その後、20歳を前にその後の人生に大きな影響を与えた一本のミックス・テープ
”my room(codomo production dj sou)”と出会い、本格的に音楽活動をスタート。一つのジャンルをきっちり繋ぎ切るミックスが主流だった中で、ジャズ、ヒップホップ、アブストラクト、クロスオーバー、ダブなど色々な音楽を同一線上に置き、分け隔てなくスムースかつ自由にミックスしていくその内容は、大いなる衝撃と感動をwoodblueにもたらし、DJや制作に対する概念はもちろん、音楽そのものに対する考え方やライフ・スタイルなど人生における全ての部分で多大な影響を受けた。
東京から遠く離れた秋田にて、自分が生まれた場所で感じることそのままを純粋に音という表現方法で具現化し、全国の人達へ伝え、そして共感し合いたいというwoodblue。彼は樹、土、草、自然の中の温もりをあらわすwood(ウッド)と自身が日々抱く、日本海、北の大地の冷たさや切なさ、儚さを
表すblue(ブルー)という、彼自身が秋田という地で生きていて感じる色をそのままアーティスト名に冠した。自分の身に、日々起こる出来事や生きていく中で感じる事を、喜怒哀楽の部分からダイレクトな形で音に表現し、『フィクションのようでノンフィクション』をコンセプトに音源制作に取り組んでいる。
また、ジャンルとしてのヒップホップでは無く、例えば自分たちの街から発信しようとする考え方など、常に精神的部分におけるヒップホップを意識しながら表現するその姿こそを目指すべきB-BOY像と掲げ、活動している。
2007年2月にリリースした衝撃のデビューアルバム”North Source”は新人ながら、破格のセールスを記録。JALのフライトBGMの「癒しヒーリングチャンネル」に選出されたり、様々なチャートにもランクインした。その後、初のMix CD “Think”のリリース、リバイアスミュージックのコンピレーションアルバム“Listening is Believing vol.2”への参加などを経て、今回の2ndアルバム”North Letter”のリリースへと至る。
インストゥルメンタルという音楽だからこそ、聴く人それぞれの日常の中で、例えば「目を閉じて、音楽に一人で浸りたい」と思うような時に、ちょっとしたエッセンスになってもらえたら嬉しい、そんな気持ちを込めてwoodblueは音楽を日々、創り続けています。